EDGECAM 2015 R2 - 2015年10月リリース
旋盤(複合旋盤)加工の機能拡張
- スピンドル間の複数回の受け渡しや旋盤加工シーケンス作成の際に、サブスピンドルから開始可能とした【スピンドル設定】コマンドを新たに設定
- 旋盤設定において、ワークの引き出しが向上
- サブスピンドルが中心Xからオフセットしている旋盤設定をサポート。メインスピンドルへの干渉を回避
- 旋盤機能のあるミリング加工機をサポート。旋盤平面オプションを追加し、旋盤加工サイクルをXZ平面、又はYZ平面にて指定して、実行可能
- 旋盤仕上げ加工サイクルに【ブレンド】オプションを導入。異なる残し代をスムーズにしブレンド
- 特定の形状において旋盤フィーチャーを簡単に定義し、認識可能にする為、旋盤フィーチャーテンプレートを開発
- 旋盤加工での、ねじの切削のシミュレーションが可能に
ミリング加工の機能拡張
- 【m&hプローブ】のサポートを導入。(【レニショープローブ】は、オプションモジュール)
- 新たに【Ultimate 5-Axis Simultaneous Milling】ライセンスが提供され、アドバンスド同時5軸加工サイクルにて、ポート加工のオプションが利用可能に
- 【治具の更新】コマンドにて、ミリング加工間のリンク移動が、ワークや治具を考慮した安全な高さまでの工具引き上げを可能に
- 【ソリッドのフェースを選択】オプションの機能拡張。手動で作成した加工境界を使用せず、フェースフィーチャーを直接選択可能。(走査線加工・同心円スキャロップ仕上げ加工・切残し仕上げ加工・ペンシル加工・輪郭加工)
- 「穴あけ」加工サイクルは、交差穴等、エアカット部分が検出された場合の送り速度調整を可能に
- 「インデックス」に、【同時移動】のチェックボックスを追加。インデックス時に2つの回転軸が同時に作動
- フィーチャー検出において、穴フィーチャーの位置が変更され、図形的に変更がない場合は、【移動された】という通知を導入
- 同時5軸の干渉検査にMEG形式のホルダをサポート
- 「原点復帰」と「工具交換位置復帰」に、【コメント】と【停止タイプ】のパラメータ(プログラムストップ、又は、オプショナルストップをNCデータに出力可能)を追加
- 治具マネージャに、バイス用として、機械配置基準位置のXYZパラメータを追加
ワイヤ加工の機能拡張
- ワイヤ加工サイクルは、選択ボタンをダイアログ上部に表示。(切り落とし/コーナーの逃がし/加工条件/Mコード)
- 新しいポストプロセッサ(accutx00.ucp)を、Agie Charmilles Cutシリーズの機械(Cut 200 300および 400)のサポートの為に追加。(【EDM Expert】ボタンを追加)
- 突起物やクランプ等の回避や、一連の位置の指示による加工パスの定義の為、【移動サイクル】を導入
EDGECAM ワークフローソリッド (EWS)
- 加工可能な溝フィーチャーを素早く作成できる【溝】ツールを搭載
- 「スケッチの分析」に【すべて拘束】ボタンを搭載。(DXF/DWGファイルから抽出したスケッチを拘束する際に役立つ機能)
- EWSのモデルビューで、スケッチとモデルの寸法を表示する事が可能に
- ワイヤフィーチャー作成ツールとして、【ルールド曲面】を搭載
- 加工される部品周りの治具等を作成可能にする為に、サードパーティーのモデル表示が可能に。(Part Modeler/SOLIDWORKS/SolidEdge/Inventor/Creo/Pro Engineer/CATIA/NX/STEP等)
- EWSのモデルとスケッチが、XYZの1軸周りを回転させながら表示可能に
- ドリルの穴深さをマウスにて動的に操作可能
- コンマの小数点をサポート。(ドイツ等では標準的に使用)
- 背景色に応じてハイコントラスト表示を自動的に設定。(グリッドやグリッド軸、スケッチの要素表示を明瞭化)
- タッチスクリーンによる基本的な画面移動等をサポート
- 寸法の編集ダイアログ上で、『=∑, +, -, * , /』等の、数式が利用可能に
- スケッチ要素を補助線に変換できるように、【線種】ツールを搭載
Part Modelerの機能拡張
- モデル表示の機能拡張として、【カーソルに拡大縮小】オプション(マウスホイールによるズームは、マウスカーソル中心)や、XYZの1軸を回転軸としたモデルの回転表示、また、任意の点(CTRLキーを押しながら右クリック)を中心としたモデルの回転が可能に
- ソリッドリンクを使用して、Part ModelerにIGESモデルを読み込む機能を導入。(【ソリッドリンク変換設定】オプション)
コードウィザードの機能拡張
- 【5MILLTURN】と【4MILLTURN】の2つのミリング設定を、旋盤機能を持つミリング加工機向けに追加
- 機械設定に、【インデックス時の同時移動をサポート】オプションを追加。(インデックス時に2つの回転軸が同時に作動)
- サブスピンドルが中心Xからオフセットしている旋盤設定をサポート(サブスピンドルの原点位置のXに0以外の値を設定可能)
- プローブのサポート(【m&hプローブ】、 又は、【レニショープローブ】のいずれかを選択可能)
- 機械設定に、【極座標切り替え設定 CY=0】オプションを追加。(工具が中心線より下で回転加工モードを開始/回転加工・平面加工のモード変更時にC軸を0位置以外で実行)
コードジェネレータの機能拡張
- 同時インデックス移動用の新しいシステム変数を追加。(ミリングマクロ参照 :MACRO 43 - INDEX PALLET)
- 工具搭載の新しいシステム変数を追加。(MOUNTDESCを、ミリングマクロ参照 :MACRO 15 - TOOLCHANGE、旋盤マクロ参照 :MACRO 15 - TOOLCHANGE、 C軸マクロ参照:MACRO 165 - TOOLCHANGEに追加)
- 新しい旋盤マクロをコードジェネレータに追加。(旋盤マクロ参照 :MACRO 268 - SPINDLE DOCKING)
CADサポートの機能拡張
EDGECAM 2015 R2は、下記のCADシステムからのデータを読み込む事ができます。(適切なライセンスが必要になります。)
- Part Modeler – 2015 R2まで(CADリンクのサポート)
- Autodesk Inventor – 2014、2015及び2016 (64ビットのCADリンクのサポート)
- SOLIDWORKS – 2014と2015 (64ビットのCADリンクのサポート)
- Solid Edge – ST5, ST6とST7(64ビットのCADリンクをサポート。EDGECAMとCADリンクは、シンクロナスと、従来型の部品ファイル及びアセンブリをサポート)
- CreoTM Parametric 2.0 (従来の名称は、Creo Elements/Pro、Pro/ENGINEER、Wildfire)(CADリンクのサポート)
- CATIA V5 – R24まで(ソリッドのみ)
- UGS NX – NX9まで
- SpaceClaim 2012、2012+および2014(2012+で64ビットのCADリンクのサポート)
- KOMPAS–3D(KOMPAS-3Dのソフトウェアをインストールする必要あり。)
- VISI CAD version 20.
CAD インタフェース
EDGECAM 2015 R2 は、下記の CADフォーマットをサポートしています。
- ACIS – R24まで(ソリッドマシニストライセンス)
- Parasolid 26.0.139(ソリッドマシニストライセンス)
- GRANITE One V8.0(ソリッドマシニストライセンス)
- DXF(AutoCAD 2013まで)
- DWG(AutoCAD 2013まで)
- IGES(IGES 3.0以上IGES 5.3)
- CATIA V4(ワイヤフレームとサーフェスのみ、ソリッドは非対応)
- STL
- VDA–FS 2
- STEP(AP203とAP214)
その他の製品
- 新しいバージョンの アドヴェオン ツールライブラリを、2015R2のDVDに収録(2015 R1とR2をサポート/日本語対応/サンドビックのカタログデータの向上 等
ライセンス
- 新しい同時5軸のモジュールライセンスとして、【Ultimate 5-Axis Simultaneous Milling】を導入
- 新しいワイヤのモジュールライセンスとして、【Wire Module】を導入。(既存のシステムに追加のみ可能)
- EDGECAM Probingモジュールライセンスを、【Renishaw Probing】に名称変更。(m&hプローブ機能は、全てのMillingとProductionのライセンスに無料で追加。(プローブ機能はミリングのみ))
- 【Solidマシニスト for CATIA V5】 と 【Solidマシニスト for Creo】ライセンスに、STEPファイルの読み込み機能を追加
- アドヴェオンへのアクセスは、EDGECAMの教育版ライセンスに含まれる
重要なお知らせ
- 32ビット オペレーティングシステムのサポート停止
- EDGECAM ツールバーインタフェースの廃止
- 旧ワイヤカットの廃止。(旧ワイヤで作成されたファイルを読み込む場合は、2015 R1にて行う)
- CADリンクの(CAD側OSへの)インストールは、64ビットオペレーティングシステムのみ
- CLSを除くEDGECAMと全てのプログラムは、デフォルトのインストールとレジストリとして、【Hexagon】を使用
- 「.pci」形式のスクリプトのJavaScript(.js)への移行の一部として、EDGECAM 2016 R1からは.pci形式によるマクロの記録が不可能に。(「.pci」形式のファイルの実行は可能)